遊びでつなぐ社員紹介 004

期待を超え続けると、
自分だけの絵が見えてくる。

「負けたらコーヒーをおごる」と余裕の申し出をするエンジニアのTakeru W.と、淡々とカードをめくる背景美術のNaoko Y.。シンプルな遊び方だけに、細かい戦略よりも集中力が求められる神経衰弱。結果は2ゲーム連続でNaoko Y.の圧勝。ショップで1番大きなサイズのコーヒーをおごり、苦笑いのTakeru W.であった。

イラストレーター(背景師)

Naoko Y.

2014年入社。大学で日本画を専攻後、アニメの制作会社で背景美術を6年担当。技術を一通り身に着けたところで、職人的な世界から、ゲームの世界へ。新婚なので、最近ハマっているのは「旦那さんを観察すること」。

聞き手 / フロントエンドエンジニア Takeru W.

背景師になりたいと思ったきっかけは何ですか?

Naoko Y. 大学生のころ、当時流行っていたゲームにどっぷり熱中したんです。ゲーム美術ってすごい!かっこいい!と思って。でもその時は、それを自分の仕事にすることまでは考えてはいなかった気がします。
大学では日本画を専攻してたんです。でも芸術を極めるのって、どこかひとりよがりな印象があって、もっと色んな人に楽しんでもらえる作品づくりの方が自分に合ってるんじゃないかな?ってぼんやり考えたりしていました。元々風景を描くのは好きだったので、アニメを見てた時に背景が気になり始めて「専門の仕事ってあるのかな?」って調べたんですよ。そこで初めて、アニメの背景師※という職種があることを知りました。それで、背景を専門に勉強できる職場を調べてアニメ業界に行き着いたと言う感じです。大学で学んではいたものの、まだまだ未熟だったので、技術を磨くためにまずはアニメ制作会社に入って学ぼうと決めました。

転職のきっかけを教えてください。

Naoko Y. 以前の職場は、かなり過酷で…。アニメの世界って職人の世界なんですよ。中途半端にやって極められるものじゃない。お給料は安いし、現場では怒号も飛びます。「何やってんだこのバカヤロー!」って怒鳴られるは日常です(笑)そんな環境の中で、みんな純粋に技術を磨くためだけに頑張るんです。私も、これ描けるようになったから、次はあれを描けるように、さらに次は…って。そして6年が経ち一通り描けるようになったときに、ふと思ったんです。“このままアニメ業界で美術監督になるのか?”、“本当に一生やるくらいアニメが好きと言えるか?”そう悩んだ末、一番最初に大きな衝撃を受けたゲーム美術がやりたいって改めて思ったのが転職のきっかけです。新しい業界で、新しい技術を身につけたいという期待を持ってgloopsの門を叩きました。

アニメ業界とゲーム業界では、どんな違いがありますか?

Naoko Y. 正直なところgloopsは土日祝のお休みがあるし、評価が給与にちゃんとつながるというのも大きな違いです(笑)でも、何より違ったのは、アニメはあらかじめ描くものが決まっているということ。原作に出てくる絵に色をつけるだけだったり、発注されたものに忠実に仕上げる方が第一優先。“自分の色”なんていらないんです。お願いされたものを描く、という点ではゲームも同じだけど、gloopsでは自分から提案ができるし、むしろそれを求められることが驚きでした。入ったばかりのころは、自分から提案するだけの引き出しがなくて焦ることも多かったですね。

最近の仕事について教えてください。

Naoko Y. 最近リリースされた『ぐるりんクエスト』※でメインビジュアルの背景を担当しました。声がかかった時は、入社半年の私にできるかな、という不安もありましたが、まずはチームの人たちがどういうゲームをつくろうとしているか理解するところから。メインビジュアルはゲームの印象を決めるものだから、ここでいかに壮大な世界を表現するかということにこだわりました。想像力を掻き立てられるとか、ゲームの先をもっと見たくなるとか。以前勉強のために海外のゲームを見た時に、「ダメだ全然負けてる!」って自分の未熟さを思い知らされたことがあって、そのゲームに負けたくないって想いも持ちながら書いていましたね。背景が主役になるような普段とは少し違ったビジュアルをつくり、チームから「凄くいいね!」と評価をもらえたのは嬉しかったです。

仕事をする上で、背景師としてのこだわりは?

Naoko Y. ひとりよがりは絶対にNG。ちゃんと相手が求めているものを探ること。それから、その期待をちゃんと超えること。企画担当の方やデザイン担当の方から依頼が来たら、いろんな視点からヒアリングして、なるべく多くの情報を引き出し、その人の頭の中を探るようにしています。この人は“手書き風が好きなのかな”とか“この年代をイメージしてるんだろうな”とか。そこに、自分の引き出しからいろいろ引っ張ってきて、自分のやってみたい技法も入れてみたりします。相手の望むことをちゃんと叶えた上で、それに自分の考えとかスキルをプラスして、120%期待に応える提案をするのが私が考えるプロの仕事だと考えています。それができるように、自分の引き出しを増やさなければ、というのが目下の目標。だから休みの日は、本を大量に買い込んで、映画もどんどん見て、貪欲にインプットをするようにしています。

これから、どんなことを実現したいですか?

Naoko Y. アニメの業界にいたときは、自分の仕事は一部。絵を作り出す全体の部品みたいな存在でした。次は、ただの部品じゃなくて、自分の個性で勝負したい。自分の絵と言えるものををつくりたいです。“Naoko Y.さんだからできる”って言われるようになっていきたいですね。

gloopsにこれから入る人に向けてメッセージをお願いします。

Naoko Y. 自分の意見を持って周囲に働きかける事を求められるので、成長意欲のある人、何か自分から発信していきたいものはある人にはとても良い環境だと思います。刺激し合いながら技術を磨いて、一緒に良いもの作りしていきませんか。

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