遊びでつなぐ社員紹介 029

ビジュアルで、魅了してやる。
 

街中が赤と緑に染まる日。サンタクロースとトナカイは、子どもたちに配るケーキづくりのまっ最中。卵、グラニュー糖、薄力粉にココア。サンタが材料を混ぜている隣では、トナカイができあがりを今か今かと待っている。焼きあがったスポンジにクリームを絞って、飾りをのせれば、クリスマスの代名詞、ブッシュ・ド・ノエルのできあがり。世界中の子どもたちに届けに行くのかと思いきや、ケーキは二人のお腹にきれいに収まってしまいましたとさ。

デザイナー

Akiko K.

専門学校を卒業後、デザイン会社を経て、2013年にgloopsに入社。中学時代「夜中までゲームをして、学校で寝る」というスタイルを貫いた彼女は今、人気タイトルのチーフデザイナーとしてチームを引っ張っている。

聞き手 / デザイナー Atsuko G.

まずは、gloopsに入る前のことを教えてください!

Akiko K. 以前は、デザイン会社で不動産関係のパンフレットやポスター、飲食店のメニューのような紙媒体のデザインをしていました。はじめの頃は、色々な仕事があって面白かったんですが、たしか2010年頃からだったかな、スマホが一気に普及して、多くの人にとってそれまで以上にネットの世界が身近になったことで、紙の仕事が急激に少なくなって。クライアントさんから「WEBもできない?」と聞かれることが多くなり、紙のデザインしかやってこなかったことに危機感を覚えました。そこで、WEB未経験でも受け入れてくれる会社を探していたところ、たまたまgloopsの求人を見つけたんです。

なぜデザインの世界から、ゲームの世界に来ようと思ったんですか?

Akiko K. 実は昔、ゲームづくりに関わりたいと思っていた時期があったんです。というのも、強烈な原体験があってですね…。今でも鮮明に覚えてるんですけど、小学校低学年の頃、近所のおもちゃ屋さんですごくかっこいいパッケージのゲームを見つけたんです。ガラスケースの、下から三段目。今思えば、あれこそ本当の一目惚れです。何のゲームかもわからずに、とにかく目に飛び込んできたビジュアルに惹きこまれて、人生で初めて「パケ買い」しました。それが「ファイナルファンタジー3」。天野喜孝※さんのイラストでした。その出会いがきっかけで一気にゲームにハマり、中学生の頃は、本気でゲームに関わる仕事につきたいと思っていました。専門学校でイラストやデザインの勉強をしていくうちに、私が魅了されたのは、ゲームの世界を形づくっているイラストやデザインといった視覚的なモノだということに気づき、一度はデザイン会社に就職しました。でも、やっぱりどこかに、あの時の想いがくすぶっていて。転職を機に、これまでデザインの世界で身に付けたスキルを武器に、ゲームの世界に挑戦しようと思いました。

今はどんなお仕事をされているのですか?

Akiko K. PC版の「To LOVEる-とらぶる-ダークネス- Idol Revolution-」※のチーフデザイナーを担当しています。チーフの仕事は、企画や開発の方と打ち合わせを重ね、デザイン全体の世界観をディレクションしたり、他のデザイナーのデザインに対して、見やすさやわかりやすさといった観点からクオリティをチェックしたりします。どうしてもチーフになると打ち合わせやチェックの時間が多く、自分自身がデザインにさける時間が減ってしまうので、最近ちょっと手が物足りなさを感じているんですが…(笑)

チーフデザイナーという立場でお仕事をする上で、難しいのはどんなことですか。

Akiko K. デザイナーとしての意見を、チーム全体が納得できる形で伝えることですね。チームには企画、開発、デザイナーを中心に様々な職種の方がいるのですが、それぞれの持ち場によってこだわるポイントが全然ちがう。たとえば、エンジニア目線で考えたら、必要以上にリッチなデザインよりも動きのスムーズさを優先したい。企画目線では、かかる工数一つひとつに対して、目に見える効果にこだわりたい、などいつもチーム内では「いいゲーム」をめぐって、色々な人の考えがぶつかりあっています。そんな中で「絶対にこのビジュアルにした方がいいゲームになる!」と確信が持てる時、私はいつも「こうしたいんです!」という主張を目に見える形にして見せることにしています。そうすると、それが本当に必要なモノであれば「ああ、これいいね!」となる。「いいゲームをつくりたい」という想いはみんな同じなので、その想いをビジュアルで刺激できれば、喜んで賛成してくれることが多いですね。

ビジュアルを制作する上での、Akiko K.さんのこだわりを教えてください!

Akiko K. 一目で「面白そうだ」と感じてもらえる絵作りですね。シズル感、というか。たとえば、大きなイベントが始まる時には、ワクワクするようなビジュアルでストーリーを盛り上げる。イベントが淡々と始まったり、ずっと絵が変わらなかったりすると、がっかりしますよね?遊ぶ時に最初に触れるのはビジュアル。だからストーリーや、世界観を表現するイラストなどの様々な要素を、人の気持ちを瞬間的に捉えて離さない強いビジュアルに落とし込むのが、私たちデザイナーの役割だと思うんです。小学生の私が、一瞬で天野さんのイラストの虜になったように、ビジュアルにはそれだけの力がある。だからこそ、一目見た時の印象で皆さんの心を掴もうと、日々、答えがない中で模索しています。

Akiko K.さんが目指す、クリエイター像を教えてください。

Akiko K. これは私の自説なんですが、デザイナーには2種類のタイプがいると思っていて。一つは、ビジュアルを言葉で説明するのがすごくうまくて、どんなモノだろうとプレゼンで通せちゃう人。もう一つは、説明は苦手なんだけど、とにかく出してくるモノのレベルが高くて、それで全員黙らせちゃう人。もちろん、説明がうまいに越したことはないんですが、私たちのフィールドは、あくまでもビジュアルの世界。言葉で補足するのではなく、見た目で説得できなければいけないと思います。だから私は、ビジュアルでどんな人も虜にしてしまえるようなデザイナーになりたいですね。

未来の仲間に、メッセージをお願いします!

Akiko K. 私はgloopsに来るまで、4社ほど経験していますが、こんなに個性が強い人たちが集まっている会社は初めてです。デザイナーにも、もともとWEBサービスをやっていた人間もいれば、私のように紙のデザインをやっていた人間もいる。成長するには、とても恵まれた環境だと思います。いい意味でバラバラな私たち全員に共通しているのは、とにかく面白いゲームが作りたくてうずうずしている、ということ。なので、今、あなたがどんな業界にいても、その想いさえあればgloopsで活躍できると思いますよ!

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